趣味

【初心者向け】馬と自然に癒される、おすすめホーストレッキング体験スポット

都会の喧騒を離れて、馬の背に揺られながら特別な時間を過ごしませんか?初心者でも安心して楽しめる、とっておきのホーストレッキングスポットをご紹介します。

緑豊かな森の中を馬に乗って進む人のイメージ
森の木漏れ日を浴びながら、馬の背に揺られる時間は最高の癒しです。Source: Pixabay

毎日同じ景色、同じルーティン。ふと、心が疲れているなと感じることはありませんか?「どこか遠くへ行って、思いっきりリフレッシュしたい…」そんな風に思うけれど、なかなかまとまった休みは取れないし、一体何をすればいいんだろう、と。

実は私も、少し前までそんなモヤモヤを抱えていました。そんな時に友人から勧められたのが「ホーストレッキング」。正直、乗馬なんて自分には縁遠い世界だと思っていました。運動神経に自信があるわけでもないし、なんだか敷居が高そう、と。でも、その一歩を踏み出してみたら、そこには想像をはるかに超える感動的な体験が待っていたんです。

馬の背に揺られながら、いつもより高い視点から眺める景色。聞こえてくるのは、風の音と、馬のひづめの音、そして自分の心の声だけ。今回は、そんなホーストレッキングの魅力と、私のような初心者でも安心して楽しめた、とっておきのスポットをご紹介したいと思います。

なぜ「乗馬」ではなく「ホーストレッキング」なの?

まず、ホーストレッキングがどんなものか、簡単にお話しさせてください。これは、馬場のなかで技術を練習する「乗馬」とは少し違って、馬に乗って森や海岸などの自然の中を散策するアクティビティです。スポーツというよりは、馬とのコミュニケーションを楽しみながら、その土地の美しい景色を全身で味わう、癒しの体験といった方が近いかもしれません。

私が最初に感じたのは、馬の温かさと賢さでした。最初は少し緊張していたのですが、インストラクターの方が「大丈夫、この子はベテランだから安心して」と声をかけてくれて。馬の背から伝わる体温と、規則正しい揺れが、不思議と心を落ち着かせてくれるんです。彼らは人間の気持ちを敏感に察知するらしく、私がリラックスしてくると、馬の歩みもなんだか楽しそうに見えてくるから不思議です。

ほとんどのホーストレッキング施設では、初心者向けのコースが用意されています。経験豊富なインストラクターがマンツーマンで馬を引いてくれたり、すぐ側を歩いてサポートしてくれたりするので、本当にただ乗っているだけで大丈夫。特別なスキルや体力は一切必要ありません。ただ、目の前に広がる自然と、足元から伝わる馬の生命力を感じるだけで、日々の悩み事がすーっと小さくなっていくのを感じられるはずです。

緑豊かな森の中を馬に乗って進む人のイメージ
森の木漏れ日を浴びながら、馬の背に揺られる時間は最高の癒しです。Source: Pixabay

初心者におすすめ!目的別ホーストレッキングスポット3選

日本全国にはたくさんのホーストレッキングスポットがありますが、今回は私が特に「初心者でも絶対楽しめる!」と確信した場所を、タイプ別に3つ厳選してご紹介します。

1.【北海道】広大な自然に溶け込む体験

やはり、ホーストレッキングといえば北海道の雄大な自然は外せません。どこまでも続くかのような草原や、深い森の中を馬と進む体験は、まさに映画のワンシーンのよう。私が特におすすめしたいのは、釧路湿原の「鶴居どさんこ牧場」です。「どさんこ」という、小柄で非常におとなしい日本の在来馬に乗って、広大な湿原を散策できます。視界を遮るものが何もない大パノラマの中を馬と一体になって進む感覚は、ここでしか味わえない特別なものです。

2.【関東近郊】都心から日帰りで行ける癒しの森

「北海道まで行くのはちょっと大変…」という方には、都心から日帰りで行ける関東近郊のスポットがおすすめです。例えば、千葉県の九十九里浜周辺には、海岸線を散歩できるコースがたくさんありますし、埼玉県の「乗馬クラブアイル」などでは、緑豊かな森の中を歩く森林浴コースが人気です。私が体験したのは森のコースでしたが、木々の間から差し込む光を浴びながら、鳥のさえずりを聞き、土の匂いを感じる時間は、最高のデジタルデトックスになりました。

3.【沖縄】青い海と白い砂浜を馬で散歩

誰もが一度は憧れるのが、沖縄のビーチを馬に乗って散歩する体験ではないでしょうか。エメラルドグリーンの海を横目に、白い砂浜をゆっくりと進む時間は、まさに楽園。与那国島の「ちまんま広場」では、日本在来馬のヨナグニウマに乗って海の中まで入っていく「海馬遊び」という、他では絶対にできない体験も可能です。馬の脚に当たる波の感触と、南国の暖かい風は、一生忘れられない思い出になるはずです。

夕暮れのビーチを馬に乗って散歩する人々のシルエット
波の音を聞きながら、夕日に染まる海辺を馬と歩く。これ以上ないほどロマンチックな時間です。Source: Pixabay

これだけは押さえて!服装と持ち物の基本

「でも、何を着ていけばいいの?」と不安に思うかもしれません。安心してください、特別な乗馬服を揃える必要は全くありません。

服装で最も重要なのは、動きやすい「長ズボン」です。ジーンズやチノパンのような、生地がしっかりしたものがベスト。鞍(くら)で足が擦れるのを防いでくれます。靴は、スニーカーで大丈夫ですが、かかとのあるものだとより安全です。サンダルやヒールの高い靴は絶対にNG。

あとは、日焼けや虫刺され、枝などから肌を守るために、できれば「長袖」のシャツがあると安心です。夏でも、通気性の良い薄手のものを一枚羽織ることをお勧めします。帽子や日焼け止め、水分補給のための飲み物も忘れずに。荷物は、両手が自由になるリュックサックが便利です。

ホーストレッキングは、非日常への扉を開けてくれる、本当に素晴らしい体験です。それは単なるアクティビティではなく、馬という賢く優しい動物と心を通わせ、自然の偉大さを再認識する、一種の瞑想のような時間なのかもしれません。

もしあなたが少しでも心惹かれたなら、ぜひ勇気を出して、近くのホーストレッキング施設を訪ねてみてください。馬の優しい瞳が、きっとあなたの心を温かく迎えてくれるはずです。

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